幻想の世界 2013 9 7

 多くの国は、
「国連の力で、あるいは国際社会の力で、
国際紛争や大量破壊兵器の問題を解決すべきだ」と言いますが、
日本に住んでいると、
「国連や国際社会が、いかに無力な存在であるか」と実感できます。
こうした存在は、幻想の世界に近いと思います。
 北朝鮮は、国連や国際社会から、
激しい非難を浴びても、
あるいは、強い警告を受けても、
結局、弾道ミサイルも核兵器も完成させてしまいました。
 こうなってしまうと、日本は、
アメリカの「核の傘」に頼るしかないという状態です。
日本にとって、国連も国際社会も無意味な存在でした。
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「永田町から首都の壊滅を見ることになるとは。
これが1945年以来、平和を希求してきた日本の結末なのか!」
 地下鉄の通路を駆け上がって急いで地上へ出た、
政治部記者の平岩は絶句した・・・・・。
国民保護警報が鳴り始めてから、わずか1分後だった。
 20キロトンの核ミサイルが、
赤坂にある全日空ホテルの上空600mで爆発したのである。
 イージス艦は、20発のミサイル発射を確認。
そのうち、10発が弾道ミサイル。
残り10発のミサイルは、巡航ミサイルで、
日本海に展開していた日米の艦船に向かった。
 最高高度300kmから放物線を描いて落下する核弾頭を含む再突入体は、
速度をぐんぐんと増し、音速の8倍となって大気圏に突入してきた。
 市谷にいた部隊は、天空から高速で落下してくる10個の再突入体へ向けて、
16発の迎撃ミサイルを、次々に発射した。
 しかし、もととも個々の命中率が10%以下と低い上に、
敵の弾道ミサイルが近距離から発射されているために、
迎撃の時間が極端に限られていること、
さらに多数のおとりの再突入体のために、
自衛隊の迎撃は失敗に終わった。
(「東京に弾道ミサイル! 核災害で生き残れる人、生き残れない人」(高田純)から引用)






































































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